中小企業共通EDIの導入しました
良い会社に向けて、A社とご縁をいただいたのが約8年前。
この会社に、EDIが進化の核となるひとつと思い、
第1回EDI推進サポータ研修を受講し、EDIサポーターになったのが、約4年前。(共通EDI推進サポータ (itc.or.jp))
A社に、初めて共通EDIを紹介したのが、約3年前。(中小企業共通EDI | 簡単・便利・低コスト!国が推奨するfaxに代わる新しい受発注の仕組み (itc.or.jp))
A社が、具体的に、EDIを検討し始めたのが約2年前。
そして、共通EDI導入を決定し契約したのが、昨年夏。
本年4月から、いよいよ共通EDI全面稼働と相成りました。
(A社: 建設業、元請け主体、建築主体、従業員150人ほど)
EDIの概略と成果は次の感じです。
当初、良い会社に向けて
ISOを全社マネジメントシステムとして活用に整備
2015年版への移行。品質、環境、労働安全マネジメントシステムの統合。
これに準じて、
然るべきマネジメントの追及
「現場担当者、統括リーダー、部長が、それぞれの立場に応じて、日々、週次、月次、工程全般のスパンで課題を明確にし、PDCAを回している。」姿を目指し、
☑報告書のための資料づくり×→日々のマネジメントをそのまま報告〇
☑良し悪しが直感で分かりやすいマネジメント
☑業務状況、目標達成状況及びPDCAが常時ネット上で共有
☑その後のフォローがマネジメントできる会議議事録
☑会議資料、議事録のペーパレス化
次に、
マイクロソフト365(OneDrive、Teams、SharePoint)、Ipad、アプリ活用し、チームプレー(共有、共同、情報交換等)の強化
☑タイムリーな上司、部下間の指示・報告
☑組織全体での情報、知識共有
☑組織全体での相談、改善提案
☑資料の共同編集
☑オンラインミーティング
☑現場での作業と同時に報告書・記録作成 等
を順次行い、
本丸、業務基幹プロセスの革新の一環でEDIに着目。
約3年前に紹介した段階では、
紙と口頭、柔軟にやりとりし処理する業務に慣れ親しんだ組織には
イメージがわかず、
良いかもしれないが、
ただ、漠然とした不安感が漂うといった感触でした。
しばし、EDIに頼らずの範囲で出来る業務改善に励むこととなりました。
流れを変えたのは、EDIが既に在る会計・経理システムとの連動可 との情報。
これをきかっけに、サービスのデモ・紹介を受けること
計4回、この間約1年半。
最初、”フーン”的、しかめっ面してただ聞くだけ状態から、
順次
「EDI関連フロー」、「デモ確認事項」、「デモシナリオ」、「懸念事項、質問事項」、「運用手順」など整理しつつ理解を深めました。
4回に渡るオンラインデモ・紹介では、
最初は、私が進行するイメージだったのが、段々と私が口を開く機会は、無くなり。
最後には、
「内容はよく理解できた。価値あり使えそうな感触を持った。」
に至りました。
決定以降も、切り良くスタートするタイミングにあわせたこともあり
半年以上の準備期間を経て、
この間、業務手順との照合、従来商習慣の変更、役割分担、手順書・動画づくり
社内周知と手順教育、
協力会社へのお願い、周知・教育、問い合わせ対応
データ準備等々
課題をクリヤーし、4月よりの稼働に漕ぎつけました。
今のところ、準備のかいあって、順調な滑り出しです。
とはいっても、何らか問題が、今後発生するだろう事態には備えつつ
引き続き、問題対応、課題対応、効果検証と歩みます。
成果として、
目に見えて分かりやすい大幅な工数削減効果として、
会計・経理システムへの入力作業と照合作業、ミス削減と原因追及及び修正作業、本社への移動時間、記録検索
さらには、
リードタイム短縮&管理容易化、紙ハンドリング/発信作業削減、印紙代不要 など
口頭と紙、柔軟なやりとりで処理してきた手順が、システム的に差戻し処理を経る手間・煩雑さを心配していたが、
やってみれば、
今まで、電話や紙や、タイムラグになんら疑問を感じてこなかった状況が
今や、これらの煩わしに気づき、これらから解放されたことに、
「いいね」と実感してもらえるのではないかと、個人的には、想像しています。
今後の効果確認・乞うご期待です。
さて、
今回の事例・経験を経て
企業間及びシステム間の連携が、生産性向上の鍵であることの確信が深まりました。
その道具として、
中小企業共通EDIは注目の価値有りと思います。
中小企業共通EDIの普及団体”つなぐITコンソーシアム”は、
今年のビジョンとして、大企業や業界団体と連携して中小企業が活用できるデータ連携基盤の構築を支援する方針を掲げています。
まさに
“つなぐ”
に、着目していきたいものです。
経営と現場をつなぐ。
今と将来をつなぐ。
企業間とシステムをつなぐ
これら、成功のカギは、想いをつなぐ にあり。
**関連記事 ITコーディネータ協会が作成・提供「共通EDIの説明資料(概要版)」 | KWPコンサル|トヨタ方式及びISOの学びをベースに、製造業の改善・コンサルティング (kaizen-wp.jp)
**下記ご参考
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「中小企業共通EDI」の普及団体、今後は大企業や政府
データ基盤との連携目指す(日経クロステック記事)
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1月22日に開催された「共通EDI」の普及を目指す団体
「つなぐITコンソーシアム」の「Webカンファレンス」に関す
る記事が日経クロステックに掲載されました。
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企業間で受注や発注、納品などの取引に関わる業界共通のEDI
(電子受発注)データをやり取りできる標準仕様「中小企業
共通EDI(共通EDI)」の普及を目指す団体「つなぐITコンソ
ーシアム」が、大企業や業界団体と連携して中小企業が活用
できるデータ連携基盤の構築を支援する方針を明らかにした。
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全文は以下をご参照ください。
(日経クロステック)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/00213/
◇「つなぐITコンソーシアム令和5年度 Webカンファレンス」
紹介サイト:https://tsunagu-cons.jp/2023conference/